「AMANOホール」で逢いましょう -10ページ目

さよなら、カセットテープ……ジミ・ヘンドリックス

ジミヘンドリックス



みなさんはカセットテープを聴きますか? 私は聴きません。ほとんど聴きません。昔はカセットテープなくしては生きていられないほどだったのに……。

いいことかどうかはわからないんですが、いままでの溜まった生活の垢を捨てていこうかと思いました。その一歩として聴かなくなったカセットテープを捨てていこうと思うのですが……これがなかなか捨てられない。

先日、思い切ってゴチャッと捨てたのはいいのですが、やはり身体の一部を捨ててしまったような気分になってしまいました。要するに“モノと自分が一体感”しているってわけです。近頃は「もったいない」なんて言葉が話題になったりして、捨てられないことが美徳のように評価されていますが、だからといってなんでもかんでも後生大事にとっておいたら生活がモノに潰されてしまいます。そういえば、どっかのアパートの床が抜けたニュースもありましたね。

ということで、いずれにせよカセットテープは捨てていこうと心に決めました。しかし、単純に捨てるのはあまりにも心苦しいわけです。だから、捨てる前にカセットテープの思い出でも書いて弔ってやろうかと思います。

ただでさえ時間のやりくりが下手くその私なので、ちゃんと続けられるかどうか疑問ですが、ちょっと気分転換で書いていってみようかと思います。それが「AMANOホール」の間接的なアクセスにもつながっていけばいいのですが。

●さよなら、カセットテープ001……ジミ・ヘンドリックス
このジミヘンのテープは友人からもらったもの。多分、友人のベストセレクションテープだったんだと思う。巻き戻して聴いてみると前衛的というか扇情的というか、異彩を放つイントロから唐突にブルージーでソウルフルな歌が始まる。何の曲かは不明。60年代らしい乾いてささくれ立った音だ。今ではこういうサウンドが格好いいとされているのかもしれない。聴き進んでいくと独特のワウワウが耳に絡みつくように流れてくる。う~ん、やっぱりカッコイイかも。でも、くどいかもな。聴いてると退廃的な気分になってくる。ドラッグやりながら聴けば最高なのかも。

ジミヘンといえば『紫の煙』。よくイントロだけコピーして弾いたものだ。一番好きな曲は『見張り塔からずっと(All along the watch tower)』だった。

ところでジミヘンは自分にとってリアルタイムで感じたミュージシャンではない。ジミヘンのことを知ったときにはすでに亡くなった後。だからほとんど思い入れがない。右ギターをサウスポーで弾くなんて松崎しげるみたいに思えたし(ジミヘンの方が最初なのだが)、ステージのパフォーマンスもリッチーの方が格好良いように思えた。そういった理由からジミヘンは「知っておくべきミュージシャン」というのが自分の評価。だからこそ今までテープを捨てられずにとっておいたのだろう。

さて自分の了見の狭さを発表するようで情けない話だが、若い人で自分が生まれてもいない時代のミュージシャンのファンだと言っている人がいる。それって自分からしたら「?」と思ってしまう。たしかに音源はあるわけだから好きになってもオッケーだと思うし、オッケー云々以前に当然のことである。だが、私の感覚では音楽ってミュージシャンと同時代を生きた証みたいな感覚が強い。だからこそ二十歳そこそこの人がジミヘンとかジム・モリソン、そしてジャニスがいい! というと首を傾げてしまうのだ。もちろん若いジミヘンファンを否定する気はないんで、そこんとこヨロシク。

ということでジミヘンテープも滞りなく終了。

最後に海外の公式サイトを載せておきます。ジミヘンテープ、さようなら。そしてお疲れさま。

荻窪音楽祭・駅前テントの目玉、フォルクローレ

昨日、荻窪音楽祭のことにふれたので、ちょっと追加情報を。

荻窪音楽祭は今回で11回目。荻窪周辺の各エリアでさまざまなコンサートが行われる。以前はクラシックをメインにしていたが、だんだんとジャンルの幅が広がり、まさに“音楽祭”の名称に相応しいイベントになってきているようだ。

どのぐらいの数の会場で演奏が行われるかは不明だが、メイン演奏のひとつと言ってもいいのが「荻窪駅前テント(北口)」で行われる企画コンサートだ。

現段階で、21日(土) 15:00 ~ 18:00に行われる「フォルクローレ」コンサートの演目を入手したので、紹介しておきます。

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『南米アンデスの民族音楽はいかが!!』
アマチュア4グループが結集。一緒に歌って、踊りましょう。

【開催日時】
 5月21日(土)午後3時~6時  荻窪駅前テント 北口

【出演グループ】
◆ロス・ボルラーチョス(荒木三樹夫、川平朝一、小林克司、平山真人、福與洋子)/地元荻窪のグループ。結成8年。厚かましさだけが売り。/演奏曲: エル・サリリ(旅人)、カルナバル・グランデ、タイピカラなど

◆ グルーポ・イリャンプー(丸山敦、和泉屋了子、西岡曉子、桧垣俊弘)/リーダーは杉並区民。女性メンバーがパワフル。ギタリストは大阪から参加。/演奏曲:サンフランシスコへの道、ヨランド・セ・フエ、コーヒー・ルンバ

◆ コンフント・サトゥルノ(宮本志保、山添司、高塚信行、友野尚二、加藤美佐子、海野宮子、浦野高宏)/中野区のグループ。おじさんパワー炸裂。おなじみの曲が聞けます。/演奏曲:コンドルは飛んでゆく、ラ・マリポーサ、リャマの道など

◆ グルーポ・エストレーリャス(川中洋平、熊澤志保、鶴岡章英、村岡建三、矢野泰紀)/平均年齢20歳台。逸材の集まり。本格派の演奏が楽しめます。/演奏曲:モンテ・プンク、リンダ・ベジャ、トゥ・フォルマ・デ・バイラール

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ところで、フォルクローレって何だ? という方のために、簡単なフォルクローレのことを説明しておきます。フォルクローレっていうのは、アンデス山脈地方の民族音楽のことです。使う楽器は、ケーナとか、サンポーニャ、チャランゴといったものがメイン。代表曲は、『コンドルは飛んで行く』『花祭り』など。『コンドルは飛んで行く』は一度聴いたら忘れない曲なので、ピンと来ますよね? 『花祭り』は……多分、聴けばわかります。それにしてもちょっと簡単すぎる紹介でしたでしょうか。もっと詳しく知りたい人は「 Wikipedia 」をご確認ください。私には難しすぎて読み切れませんでしたが……。

私は「AMANOホール」で「ロス・ボルラーチョス」の演奏を何度か見たことがあるのですが、どことなく切ないリズムとメロディー、さらにアンデスの風がそよぐようなイメージの音楽という感じです。これじゃ、全然わからないですかね(><) とにかくフォルクローレ4チーム全員で演奏するようなこともあるらしい(何時か不明。まぁ、ラストでしょうけど)ので、かなり必見だと思います。

■森本恵夫と高橋竹山、そしてホロビッツ

芝貞幸さんがプロデュースした5月5日のコンサートは大盛況で終了しました。なんたってセシオン杉並の大ホールが満席状態になりました。すごいことです。そして、お疲れさまでした。私はちょっとお手伝いしただけなのですが、この日のことを書いておきます。

メインの森本恵夫さんという方は1923年生まれというから、もう80歳を超えていらっしゃいます。簡単なプロフィールは最後に載せていますが、一言で言ってしまえば、“超絶”と賞賛されるハーモニカの名手であり、ハーモニカの世界でトップに輝いた数少ない日本人演奏家です。

私はお手伝いしていたので演奏はほとんど見ていませんが、それでも1部のラスト「ツィゴイネルワイセン」や2部の途中を舞台袖から見る幸運に恵まれました。その演奏風景というのは、非常に緊張感が溢れるものでした。ステージをそばから見る機会はほとんどないのですが、どこかで見た風景だなぁ……という感覚がフッと浮かびました。ライティングに一人照らされる演奏者の佇まい、演奏中に漂う緊張感、会場に響く繊細かつ力強い音色……自分の頭に浮かんできたのは、大昔に見た高橋竹山さん(初代・盲目の津軽三味線演奏家)でした。

大昔、某楽器メーカーのお仕事で高橋竹山さんを取材し、演奏を舞台袖で最初から最後まで見る機会があったのですが、その時の演奏で受けた感覚に似通っているように思われました。いま、言葉で言い尽くせないもどかしさを感じながらこれを書いているのですが、なんて言ったらいいのか……。とにかく、何かとてつもない奥深さを感じさせられたことは間違いありません。

そうそう、演奏終了後には期せずしてピアニストのウラジミール・ホロビッツの思い出が頭に浮かぶことにもなりました。ホロビッツに関しては、もう完全に記憶が風化してしまっており、いつの頃か全然思い出せないのですが、今から少なくとも25~30年ぐらい前にホロビッツが復活コンサート(?)みたいなことをしたことがあります。それはテレビで世界中継されたはずなので、覚えている方もいらっしゃるでしょう。ハッキリ覚えていらっしゃる方は教えてください。

当時、クラシック大好きだった私は「とにかく見なくちゃ!」という想いでテレビの前で正座して(?)見たような気がします(←正座は完全に嘘)。じつはテレビで演奏を最後まで見るのが苦痛だったことだけは覚えています。たしか1時間半ぐらいやっていたような気がします。何が苦痛だったのか? それはホロビッツの演奏がガタガタだったから。つまり自分的には見るに耐えないものだったわけです。しかし聴衆たちは大絶賛でホロビッツの演奏を讃えていました。その光景は私から見たら「白々しいにも程があるじゃん。演奏ボロボロだし、とても拍手できる内容ではないのに……。よっぽどジェデ・ラーンキとか、ウラジミール・アシュケナージの方が巧いよ」みたいなものだったわけです。

なんでこんなことを書いたかと、コンサートの打ち上げの際に森本さんが「自分のベストの力が10とすれば、今日は3.5ぐらいだった」みたいなことをおっしゃってたからです。

たしかに演奏風景はほとんど見てませんでしたが、会場には音が響き渡っていたわけです。あまりこういう場所で書いてはいけないのかもしれませんが、あえて書きます。森本さんの演奏を聴きながら、私は「凄いし、大きなミスもないし、肺活量もオレよりあるし、文句なんか付けてはいけないんだけど、ちょっと雑な所があるよなぁ……」みたいなことを思っていました。そんなことを想っていただけに、打ち上げの森本さんの言葉を聞いて、ホロビッツが浮かんできたわけです。

そしてあらためて高橋竹山の記憶とホロビッツの記憶を自分なりに重ねてみました。そこで自分なりに出した結論というのは、「生のステージというのは、演奏者の生き様が出るものだし、それを聴く側は感じるべきなんだろうなぁ……。単純に音だけではなく生き様も含めて楽しむ音楽って素晴らしいことなんだよなぁ」みたいなものでした。まぁ、今さら気づくことではなく、当たり前のことではあるんですが、そのことをあらためて実感させられるコンサートでした。本当に舞台袖から見た演奏は素晴らしく胸に響いてきましたし。

来場者は年輩の方がほとんどだったんですが、そういった演奏家に対する解説も含めて音楽というものを伝えるべきだとも感じました。もちろん私自身の力ではどうにもならない部分ではありますが……。

とにかくこれを読んだ方で森本恵夫さんを見る機会があるようなら、ぜひ見て、感じてもらいたいです。そうそう、あんまり長く書いていても誰も読まないと思うので多くは書きませんが、コンサートの後半「森本恵夫とザ・ブルー・ハーモニキャッツ」というトリオ編成による演奏でした。3人とも本当に素晴らしかったです。とくに個人的には鶴田亘弘さんのバス・ハーモニカが強く印象に残りました。鶴田さんは05年5月20日に荻窪音楽祭で演奏を行う予定なので、お近くの方は見に行ってもらいたいです。

以上!
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■コンサート内容
◎PART? 森本恵夫独演会
1.リンゴのソナタ
  第1楽章 リンゴの歌(はげまし)/万城目 正作曲
  第2楽章 リンゴ追分(やすらぎ)/米山正夫作曲
  第3楽章 リンゴの故郷(いこい)/米山正夫作曲
2.ラ・クンパルシータ(マトス・ロドリゲス作曲)
3.てんとう虫のサンバ(馬飼野 俊一作曲)
4.フォスター名曲集
5.マラゲーニヤ(レクォーナ作曲)
6.船頭小唄(中山晋平作曲)
7.ツィゴイネルワイセン(サラサーテ作曲)

◎PART? 魅惑のザ・ブルー・ハーモニキャッツ

1.スクリーン ラブ サウンズ
 ゴッドファーザー・ある愛の詩・ロシアより愛を込めて
 (ニーノ・ロータ/フランシス・レイ/ライオネル・バート作曲)
2.お江戸日本橋(日本民謡)
3.マルタ島の砂(ハーブ・アルバート作曲)
4.レッドリバーロック(アメリカ民謡)
5.舟唄(浜啓介作曲)
6.シャンソンメドレー(J.コスマ/アダモ作曲)
7.火祭りの踊り(ファリア作曲)
8.バンブルブギー(リムスキー・コルサコフ作曲)

■森本恵夫のプロフィール
1923年 東京神田に生まれる。
1941年 全日本ハーモニカ独奏コンクール優勝
1960年 中山晋平音楽賞 作曲部門第1位受賞
1968年 世界ハーモニカ・フェスティバル(ルツェルン)第2位受賞
1991年 世界ハーモニカ・チャンピオンシップス(デトロイト)アンサンブル優勝
1997年 日本ハーモニカ賞「大賞」受賞。
1999年 ビクターよりCD「わが心のハーモニカ」計7集絶賛発売なお継続制作中
テレビ朝日「徹子の部屋」その他テレビ、ステージで活躍
○全日本ハーモニカ連盟特別顧問
○国際芸術文化賞受賞
○第41回日本レコード大賞企画賞受賞


■森本恵夫とザ・ブルー・ハーモニキャッツ
●1968年結成、わが国トリオのパイオニア的存在で、世界ハーモニカ・コンテスト第2位受賞、1992年発展的解消したが、近年活動を再開した。
●波木圭二 多くの学校で器楽指導に当たり、彼の歯切れの良いコード・ハーモニカは天下無類でトリオを引きしめている。またクロマチック・ハーモニカのサウンドは抜群である。
● 鶴田亘弘 彼のバス・ハーモニカは、リズム打ちにとどまらず、そのメロディの歌いっぷりは他の追随を許さない。またクロマチックもよくこなし、ザ・ノーブランズのリーダーとして活躍中。

■5月15日は「魅惑のタンゴ-3」開催!

AMANOロゴ01



5月の「AMANOホール」はタンゴです。出演は「エスタモス・アキ」。3度目の登場です。スタートは午後3時から(5時終了予定)。入場料は2300円です。メンバーのプロフィールはここをクリックしてくださいませ。

タンゴに欠かすことができない楽器、バンドネオン。この楽器の名前の由来をご存知でしょうか? 私は知りませんでした。ということで、検索してみると……。

ドイツのハインリッヒ・バンド(1821~60)という人が考案したからだそう。そして開発者であるバンドは、この楽器を「バンドウニオン(Band -union)」と名づけたらしい。ウニオンには諸説がいろいろある。製造会社名だという説、ウニオンという女性が資金援助をしたからという説、ドイツ語のunionは合同とか連合と言った意味であり、両側のボタン、リード等を内蔵した箱と、蛇腹が連なった形から採ったという説などだとか。(「バンドネオンメモランダム」より)

打ち合わせ

全然ブログを更新できないままでいた。ガクッと落ち込んでいたが、なんとか『ハート・トゥ・アート』も無事に終了。これからは無理せずに気楽にやっていこうと思いながらリハビリ中です。無理に無理を重ねすぎたか。そんな躓きもあるよなぁ……と。たまには自分に優しく(?)言い聞かせることにしよう。

昨日は「AMANOホール」で打ち合わせ。集まったのは佐藤数穂さん、芝貞幸さん、そして西荻で行われる「花座フェスティバル」を企画されている大河原修さん、私の4名。街のこと、イベントのこと、AMANOホールのことなどの情報交換する。それにしても皆さんは精力的だ。佐藤数穂さんは「荻窪音楽祭」の縁の下の力持ち的存在だし、芝貞幸さんは5月5日にセシオンで行われる“生きた伝説のハーモニカ奏者”森本恵夫さんのコンサートを企画してるし、本当に頭が下がる。

こういった人たちの力が地域文化を確実に支えているのだと思う。そういった方々はたくさんいると思うので、そこで連携がとれたら素晴らしいものに発展するように思えるが、そこでパイプが詰まったりするのが問題かも。自分自身は気ままに『ハート・トゥ・アート』をやってるだけなので、感心させられるばかりだ。思いっきり力不足だし……。

さて、花座フェスティバルについてご存じない人もいるだろうから、ちょっと説明。このイベントは5月28日に開催される“街おこしイベント”。簡単に言ってしまうと、プロとアマを同じステージに乗せて、一緒に盛り上がってしまおう! というもの。例えは悪いかもしれないが、マツケンサンバをファンと一緒に松平健がエンジョイするようなもの。内容などは以下のとおり。内容的に年輩の方たち向きだとは思うけど、いろんな人がいろんなことをやってることを実感できるイベントだと思う。
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開催日:5月28日(土)
会 場:西荻地域区民センター ホール

第1部:地域の皆様に15分間持ち時間で日頃のレッスンの成果発表どなたも、どんな内容でも受け付けたいと思っています。
●日本舞踊、フラメンコ、ハーモニカ、日本舞踊、ベリーダンス、民謡
     
第2部:プロの方々の公演
●天地孝さんのピアノ演奏
●麻生八咫・麻生子八咫 父娘活弁士による、無声映画映写会
●共生舎ベル工房のハンドベル演奏
●クールファイブ出身のたくみ稜&ジャムクルーオンステージ
●新生若葉劇団(チビ玉三兄弟改め)座長若葉紫 女形舞踊
●高円寺阿波踊り「しのぶ連」

入場料:お一人様2500円
主 催:最上演劇舞踊研究会(さざんかねっと登録会員)
住 所:杉並区高円寺北2-3-15 オフィス・アイ202
担 当:大河原 修(携帯090-6021-1541)
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杉並区に限ったことではないだろうが、世代間の交流みたいなのがバラバラだと感じることが多々ある。かといってお役所はお題目を掲げているだけで積極的に事業を開催するようなことは少ない。事業をやっても無駄に予算を使ってるんじゃないの? と思わせるような感じが多い(少なくとも私が目にしている狭い範囲でのことではあるが……)。かといって区が特定の団体に肩入れすることは難しい。結局、区は各団体ごとに自立して活動してください、というスタンスになる。そこに問題点のひとつがある。「花座フェスティバル」みたいなイベントをもう少しフォローしてあげればいいのに。

■なぜ? 私だけ???

だいたひかる風なタイトルだけど、全然違います。

さて、他のblogの方で「AMANOホール」blogをお気に入り(?)に
入れてる人がいるらしいのだけど、
頻繁に「AMANOホール」blogの更新のお知らせがあるらしい。
その人はお知らせの度に「AMANOホール」blogチェックする模様だが、
もちろん更新はされていない。

そんなわけで、疑問というか苦情というか、
そんなメールが届いた。

しかし私にも原因は不明。
なぜそんなことが起きるのだろうか???

■来週27日は「魅惑のタンゴ-2」開催!

来週「AMANOホール」はタンゴです。タ・ン・ゴ! 出演は「エスタモス・アキ」。前回の演奏は大好評でした。

さて今日は参加メンバー4名のプロフィールを紹介しちゃいます。ちょっと長くなるけどチェックしてみてくださいませ。このメンツが登場し、さらには演奏後の親睦会でもハプニング的に演奏をしてくれちゃうかもしれないので、かなりお徳感溢れるイベントです。確定はしていませんが、当日は音楽に合わせて踊りたいとおっしゃっている人がいるとかいないとか。タンゴファンに限らず、落ち着いた音楽を楽しみたい方は足をお運びください。

田邉義博(バンドネオン)
新潟市生まれ。父(公務員)の転勤に伴って幼少時に東京へ転居。日本大学法学部在学中、ヤマハ・ネム音学院に入りジャズ・ギターを学ぶ。その後、アストル・ピアソラとオスバルド・プグリエーセの音楽を知り、タンゴとバンドネオンに傾倒する。 1989~91年にかけて2度(一時帰国)、通算約2年弱、アルゼンチンの首都ブエノス・アイレスに滞在。アルトゥーロ・ペノンとダニエル・ビネリに師事し、バンドネオンの基礎を学ぶ。2度目の滞在中には、プグリエーセ自身の好意によって同楽団の練習への参加を許され、約9ヵ月間にわたって多くを学ぶ。 現在は都内近県でライブ活動するほか、バンドネオンの基本奏法の指導にもあたっている。東京都大田区在住。星座乙女座。血液型B型
http://www002.upp.so-net.ne.jp/y-tanabe/


つづいて

長浜奈津子(ヴォーカル)
劇団俳優座:女優/歌手 北海道函館市出身。桐朋学園演劇科卒業後、劇団俳優座へ。舞台を中心に演劇活動、都内近県にてアルゼンチンタンゴを歌っている。
http://www.nappy.gn.to/


さらに

金益研二(ピアノ)
東京芸術大学音楽部作曲家卒業。 作曲・編曲家として活動。ピアノの楽譜を中心とした編曲、CD付き楽譜の模範演奏などの録音をする。ソロピアニストとして活動するほか、声楽や器楽の伴奏などもする。クラシック、タンゴ、ポピュラーなど広いジャンルのピアノを弾く。最近は様々な音楽の企画も手がけ、2005年2月習志野文化ホール「パイプオルガンとバンドネオン バッハからピアソラまで」も金益氏の企画によるものです。習志野少年少女合唱団に、金子みすずの詩を使った合唱曲を、4作品作曲する。オカリナ奏者 佐藤一美さんの「オカリナファンタジー」 にピアニストとして参加。アルバムに収録した中で1曲、佐藤さんのオリジナル曲の編曲を手がける。「バラのコンサート」(2003年度で第3回目公演)にて音楽監督を務める。グァテマラの「国際合唱祭」にピアニストとして参加。2004年6月には、マンドリンオーケストラと共演して、ガーシュインの 「ラプソディー・イン・ブルー」を弾く。

さいごに

海津久資(ヴァイオリン)
昭和音楽大学卒業。ヴァイオリンを川上久雄氏に師事。 卒業後、オーケストラに客演する。 室内合奏団及びフルオーケストラの首席奏者として経験を積む。近年では室内楽活動に重点を置きつつ、ジャンルにとらわれないライブ活動にも力を入れている。室内楽団主宰。ヴァイオリンソロや弦楽四重奏などのホームコンサートからフル編成のオーケストラ、鑑賞会、パーティー、イベント、何でもこなす。横浜大桟橋エンターテイメント&グルメ船「ロイヤルウィング」にて月に数回、船上コンサートに出演。吉田正メロディー・コンサートに参加。昭和の歌謡曲演奏会にて演奏。吹奏楽団などの指揮や指導もしている。
http://www.geocities.co.jp/MusicHall/8629/


ぜひぜひ、この4名の演奏を聴きに来てください!

■「マイムの実験劇場」を終えて(後編)~2時間やるということ

マンスケ&ハトリさんの「マイム実験劇場」レポートの最終回。今回は公演終了後に飲んでいる時に出た話を少し。

今回、お二人は2時間の公演(正確には休憩時間などもあるので、もう少し短い時間だったが)をやるにあたって、どうしていいのか考えてしまったそう。実際、素人である私が考えても、パントマイムでそれだけの長さの公演をやるのは厳しいんじゃないかなぁ……と思っていた。

しかし結果的にお二人の公演は、テンポ良くまとめられたものだったし、観ている側としてもアッという間の時間だった。私自身も「あれ? もう終わりだっけ?」みたいな感じだった。記録映像まで盛り込まれた内容だったので、パントマイム自体の全体像を知ることもできた。アトラクション的なバルーンアートも技術的に驚かれるものだった。

前回のみながわさんの“ハッピーこたつライブ”での客入りの少なさで考えさせられてしまったことがある。それは「単独アーティストで1公演をやるのはキツイのではないか?」ということ。それはアーティストに対する力量について思ったのではなく、集客という点で一人だと限界があるのではないか、とうこと。しかし、1時間半から2時間程度のライブを敢えてアーティストに求めることは、長い目で考えると非常にいいことかもなぁ……なんてこともお二人の話を聞いて感じた。やはりプロとして食べていくことを考えたら、2時間を単独でもたせられないようじゃ先行き厳しいものがあるだろうし。もちろんだからといって単独でやることに拘っていても仕方ないのだが……。

さて、次回の「マイムの実験劇場」の開催は未定だが、かならず近いうちに第2弾をやりたいと思っている。もちろんこのblogでも告知するので、ぜひとも興味のある方は足を運んでもらいたい。どうぞよろしくお願いいたします。

ところで最後に余談。マンスケ&ハトリさんは「ヘブンアーティスト」に申し込んだことがないんだそう。そこにはお二人なりの理由があってのことだそう。チラリとしかその話題は話さなかったし、デリケートな問題でもあるので、あえてその理由は記さないが、そこにはお二人のアーティストとしての確固なる信念を感じさせられた。

では、「AMANOホール」で逢いましょう!

■「マイムの実験劇場」を終えて(中編)~マンスケ&ハトリさんの魅力

マンスケ&ハトリさんの「マイム実験劇場」では、お二人の活動記録のダイジェストが映像で流された。これが凄かった。まずはフランスの「ポンピドーセンター」広場で行われたパフォーマンスの様子からスタート。88年の映像だそうで、お二人も若々しい。

さらに同時期に行ったという新宿タイニイアリスでの『目玉男』と渋谷ジァンジァンでの『大久保通りの悪魔』の映像は、個人的にかなり惹かれてしまった。前者は巨大な目玉のかぶり物が登場し、後者にはヒッチコックのマスクをかぶった演者が3人登場する作品。ともに演じ手の顔を隠すことで顔の表情を消し、あくまで体の動きだけで表現をする「笑劇」のスタイルを追求したものだったそう。

圧巻だったのは94年以降、数年間に渡って継続して行われた「韓国・春川国際マイムフェスティバル」や長野で開催されたという「アジアマイムフェスティバル」の記録。日本のパントマイマーだけではなく、韓国、インド、イスラエル、タイ、バングラディシュなど、さまざまな国のパフォーマーとの公演映像はかなり素晴らしかった。しかも「アジアマイムフェスティバル」は主催者だったという。

お二人の活動記録を駆け足で拝見したのだが、正直、もっともっと見たいと思わせる映像ばかりだった。そして個人的にパントマイムというパフォーマンスで生きて続けてきたお二人の魅力を再確認させられた。

余談だけどマンスケさんが学校の同窓会に参加したときの話を書いておく。マンスケさんは進学校だったらしいのだが、30歳の時に同窓会に参加したときは「お前、いつまでそんなことをやってるんだよ」みたいなことを全員に言われたそう。そして10年後、40歳の時の同窓会では「お前はいいよなぁ~。好きなことで生きてこられて」みたいに、これまた全員が手のひらを返したように接してきたという。

サラリーマンがダメとか言う気は毛頭ないし、もちろん表現者が勤め人より素晴らしいなんて言う気もない。ただ、自分の生きる道を、自分の価値観で選んで生きてきた人っていうのは、最終的に幸せだし魅力的だよなぁ……と実感させられた。

では、「AMANOホール」で逢いましょう!

■「マイムの実験劇場」を終えて(前編)~公演内容

パントマイム公演は無事に終了。しかし来場者が……。宣伝に力を入れなくてはならないと心に誓いつつも、動ききれない自分に対するもどかしさが……。

さて肝心の公演はパントマイムの魅力に溢れたものだった。「ないものを、あるように見せる」というパントマイムの基本から、マンスケ&ハトリさんというパフォーマーとしての凄さまでたっぷりと堪能することができた。

簡単に内容を紹介すると、前半は「カベ」、ネジ付きのロボットハットを被っての「ロボット動き」、さらには「つなひき」「風船」「重量上げ」など、おなじみのスタンダードなものが中心。この演目に簡単な手品や笑いなどが織り込まれていく。単にマイムの技術を見せるだけではなく、ちゃんとしたオチがつけられているところが流石と唸らせられた。

パントマイム教室では、「緊張とリラックス」というコツや人に見せる場合のポイントなどを教えてくださった。「エスカレーター」については身体の動かし方をジックリと見せてくださり、非常にわかりやすい内容だった。

後半はマンスケ&ハトリさんの活動記録をプロジェクターで流し、解説してくれるというもの。あらためてお二人の歴史を見せていただいたが、これまた素晴らしいものだった。単なるパントマイマーの域を完全に超えているではないか。それについては「中編」で紹介するが、ただただ感心させられるばかりであった。

そしてラストはバルーンアート。普通のペンシルバルーンを使ってのパフォーマンスだったのだが、これまた技術的にレベルが高いものだった。

パントマイムで2時間の公演をすること自体、かなり大変なことだろうが、アッという間に時間は過ぎていってしまった。それだけ充実したパフォーマンスだったということだろう。

では、「AMANOホール」で逢いましょう!